クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~



「きゃっ!?」


いきなり、視線が高くなって驚いた。


抱き上げられたのだ、と知ったのは、葛城さんにキスをされてから。


「……おまえは、なぜそういちいちかわいいことを言う?」


切羽詰まった様子の葛城さんの余裕無さげな表情に、本気で首をかしげる。


「わ、私はかわいくなんて……お、下ろしてください!」


かなりのスピードで彼が向かった先は、間違いなく私の部屋。しかもそっと下ろされた先はスプリングが効いたベッドの上で……葛城さんが上にという見覚えのありすぎる体勢。


「か、葛城さん……あ、明日も仕事……早いですよね? ならそろそろ寝ないと……」


いつの間にかコートを脱がされ、ワンピースは脱がされまいと必死に言い募る。けれど、熱を孕んだ瞳の葛城さんに通用しなかった。


「部屋では寝ないが、おまえとは寝る……というか抱く」

「ど、どうしてそうなるんですか! わ、私……もう出ていくって……っ」


顎を掴まれて強引に唇が重なる。まるで、聞きたくないと言わんばかりに。


「……おれは、おまえにそばにいて欲しい」


囁くように呟いた彼は、そっと壊れ物に触れるように私の髪に触れた。


「おまえがいれば……おれは人間らしく居られる気がする」

「……葛城、さん……?」

「おれは……今はおまえをペットなんて思ってない」


どくん、と心臓が跳ねた。


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