クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~



何気なく答えただけなのに、女性二人はなぜか目を合わせる。

「……もしかして、もしかしなくてもこれは……」

「そうねえ……可能性はあるわね」


由利先輩の呟きに、結花さんまでもが頷く。可能性って……? まさか、何かの病気なのかと胸に不安が生まれた。


「ねえ、夕夏さん。食欲はどうなの?」

「あ……はい。最近はあまりないです。食べられてもおにぎり一個くらいで……。無理に食べようとすると気持ち悪くなるんです」


他にもいろんな質問を受けて素直に答えたのだけれど、結花さんはだんだんと難しい顔になる。まさか……やっぱり病気? それも深刻な状態なの? とどんどん怖さが増していく。


「……それからすごく不躾な質問をするけれど、大切なことだから正直に答えて。最後に月経が始まった日を憶えてる?」


「たしか、1月の末……えっと、27日だったかと思います……あ、違う。2月22日辺りにちょっとだけありました……」


スケジュールはスマホのアプリで管理してて、体調管理の為にも月経の記録もしてた。私はだいたい標準的な28日周期で来るから、予定は立てやすかったけれど……。


そういえば、2月はその日にちょっとした痛みと短い出血だけあって、早いなあと思いつつそのまま終わってしまってた。3月の今は……そういえば、まったく予兆もないと愕然とした。


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