クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~
「……っ!」
今までにない痛みと衝撃に、一瞬息をすることさえ忘れた。まるで、灼熱が形をとって身体の中心を刺されたかのよう。
お腹に感じる異物感と熱と痛み。苦しいまでのそれは、始まりに過ぎなかった。
「い……たッ」
意図しなくても、生理的な理由からか涙がぽろぽろと溢れた。覆い被さった葛城さんは、頬を伝う滴を口づけて吸う。
「すまない。だが……」
耐えてくれ、そう告げた彼は、私の髪を撫でてくれる。
どれだけの時間が経ったのか、ただひたすら耐えていた私にはわからない。
「……動くぞ」
彼は痛みを散らすためか、私に深く口づけては優しく触れてくる。痛みと苦しみが完全に紛れることはなかったけれど、ほんの少しだけ気を逸らせた。
ゆらゆらとさざ波のような揺さぶりの後、身体の奥に熱を感じて――そのまま意識を手放した。