クールな課長とペットの私~ヒミツの同棲生活~
何だか身に覚えがある光景に不安になりながらも、まさかねと否定する。彼にとって半月前の出来事は、傷ついて酔った末の何でもない出来事のはず。
「あの……大丈夫ですよ? 夜にはきちんと眠りますって……ひゃっ!?」
いきなり耳たぶを舐められて、思わず悲鳴を上げてしまう。
気づけば、がっちりと両手を掴まれていたし両足で身体を固定されてた。
「あの……わ、私、本当に大丈夫ですし……それに葛城さんだって……病気で……ッ!」
パクリと耳たぶを痛い位に噛まれて、そのまま舐められた。ピクッと身体が揺れると、彼は顔を上げて笑う。
それはとても愉しそうな――意地悪な笑みで。嫌な予感が的中したと認めるしかなかった。
「寝ないなら、寝かせるだけだ。オレならもう大丈夫だし、もっと汗をかけば熱も下がる。付き合え」
「い……意味がわかりません! 」
「疲れれば自然と眠れる」
「だからってこんなことしなくっても……っ」
首筋をペロリと舐められて、そのまま歯を立てられた。さほど痛くはないけれど、絶対痕がついてる。