現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
そうしてふたりは、それぞれ自分たちの席に着いて、書類の確認と案件の登録を始めた。
チラ、と目を向けると、確かに量が多かった。
本当は手伝ってあげたいけど、私も代理の分の仕事があるから手伝えなくてごめんね……と心の中で謝りながら、私も自分の仕事を続けた。
けれど、約三十分後。
課長が席を立ち、営業室の外へ出て行った頃だった。
「あの〜係長」
牧原さんが私の隣にやってきて、私に話しかける。
係長、と呼ばれるのはまだ違和感があるけれど、早く慣れるようにしなきゃ。
「うん、どうしたの?」
「私、今日は友だちとご飯の約束してるんですよねぇ」
「え?」
なんだ? 愚痴か? いや、愚痴ならまだいいんだけど、これは、もしかしたら。
「だから、残りの仕事、お願いしちゃっていいですか?」
やっぱりなー‼︎
しかもそのうえ、香島くんまで私のところへ来て、
「係長! 俺もです! 俺も友だちと約束あるんで、もう帰らなきゃいけないんです!」
と、言ってきた。
いやいや、ウソでしょ? 冗談でしょ? 確かに、私も今ようやく自分の仕事が片づいて、ふたりを手伝おうとしていたところだったけど、ふたり分の残りすべての仕事を私が引き受けろと!?
そんなの絶対におかしい。どうしても外せない用事なら仕方ないとしても、友だちとの約束って。
もちろん、「私も手伝うから、もう少しやっていこう」と言おうとはしたけど……私のダメな性格が発揮され、ハッキリと言えずに口ごもっている間にふたりは、「じゃ、お願いします!」と元気よく声を揃えてそう言うと、さっとデスクに鍵をかけて、営業室から出ていった。
ちょ……マジか。
ポツンと取り残された私は、ふたりのデスクに残された大量の書類に目をやって、呆然とした。
チラ、と目を向けると、確かに量が多かった。
本当は手伝ってあげたいけど、私も代理の分の仕事があるから手伝えなくてごめんね……と心の中で謝りながら、私も自分の仕事を続けた。
けれど、約三十分後。
課長が席を立ち、営業室の外へ出て行った頃だった。
「あの〜係長」
牧原さんが私の隣にやってきて、私に話しかける。
係長、と呼ばれるのはまだ違和感があるけれど、早く慣れるようにしなきゃ。
「うん、どうしたの?」
「私、今日は友だちとご飯の約束してるんですよねぇ」
「え?」
なんだ? 愚痴か? いや、愚痴ならまだいいんだけど、これは、もしかしたら。
「だから、残りの仕事、お願いしちゃっていいですか?」
やっぱりなー‼︎
しかもそのうえ、香島くんまで私のところへ来て、
「係長! 俺もです! 俺も友だちと約束あるんで、もう帰らなきゃいけないんです!」
と、言ってきた。
いやいや、ウソでしょ? 冗談でしょ? 確かに、私も今ようやく自分の仕事が片づいて、ふたりを手伝おうとしていたところだったけど、ふたり分の残りすべての仕事を私が引き受けろと!?
そんなの絶対におかしい。どうしても外せない用事なら仕方ないとしても、友だちとの約束って。
もちろん、「私も手伝うから、もう少しやっていこう」と言おうとはしたけど……私のダメな性格が発揮され、ハッキリと言えずに口ごもっている間にふたりは、「じゃ、お願いします!」と元気よく声を揃えてそう言うと、さっとデスクに鍵をかけて、営業室から出ていった。
ちょ……マジか。
ポツンと取り残された私は、ふたりのデスクに残された大量の書類に目をやって、呆然とした。