現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
案件の登録の仕事は、普段は私と牧原さんと香島くんの仕事だ。課長がそれをやることはほとんどない。
にもかかわらず、課長の仕事の早いこと。
瞬く間に登録を終わらせ、稟議書を書いていく。
確かに、課長の方が融資業務には慣れているし、私は一週間前にこの席に来たばかりで業務に関してはかなりブランクがある……なんて言い訳も通用しないレベルで、課長の仕事は早かった。もちろん、正確。
上司とはいえ、年齢は二歳しか違わないのに。私とは違いすぎる。
本当は私が、直属の上司である課長に対して、係長としていろいろサポートしてあげたいのに。
助けるどころか、助けられてしまった。
結局、課長のおかげで思ったよりは随分早い時間に退勤できそうだ。
壁掛けの時計に目をやると、時刻は二十一時を少し回ったところだった。普段よりは遅いけれど、明日は土曜日だし、本来ならもっと遅くなるはずだったのだから、この時間に帰れるならありがたい。
私がデスク回りの片づけをしていると、課長も同じように帰り支度を始める。
「あの、課長。本当にありがとうございました」
私が彼にそうお礼を言うと、意外な言葉が返ってきた。
「もう遅いし、送ってく。着替えたら廊下で待ってて」
「え?」
あの――と私が言葉を紡ぐよりも先に、彼は書類を持って営業課長の席まで向かっていってしまった。
やっぱり彼は、強引ではないのに有無を言わさない。
にもかかわらず、課長の仕事の早いこと。
瞬く間に登録を終わらせ、稟議書を書いていく。
確かに、課長の方が融資業務には慣れているし、私は一週間前にこの席に来たばかりで業務に関してはかなりブランクがある……なんて言い訳も通用しないレベルで、課長の仕事は早かった。もちろん、正確。
上司とはいえ、年齢は二歳しか違わないのに。私とは違いすぎる。
本当は私が、直属の上司である課長に対して、係長としていろいろサポートしてあげたいのに。
助けるどころか、助けられてしまった。
結局、課長のおかげで思ったよりは随分早い時間に退勤できそうだ。
壁掛けの時計に目をやると、時刻は二十一時を少し回ったところだった。普段よりは遅いけれど、明日は土曜日だし、本来ならもっと遅くなるはずだったのだから、この時間に帰れるならありがたい。
私がデスク回りの片づけをしていると、課長も同じように帰り支度を始める。
「あの、課長。本当にありがとうございました」
私が彼にそうお礼を言うと、意外な言葉が返ってきた。
「もう遅いし、送ってく。着替えたら廊下で待ってて」
「え?」
あの――と私が言葉を紡ぐよりも先に、彼は書類を持って営業課長の席まで向かっていってしまった。
やっぱり彼は、強引ではないのに有無を言わさない。