現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
道端で立ち止まってしまっていたことに気づき、再び歩きだす。
といっても、駅は目の前。課長とはここでお別れ、と思いきや。
課長に、私の降りる駅を尋ねられ、それに答えると、「方面いっしょだな」と言われ、同じ電車に乗ることになった。
聞けば、課長が降りる駅は、私の降りる駅の二駅先らしい。
家も近かったんだ。知らなかったな。
今日は、課長の今まで知らなかった部分をいろいろと知れた日だったな。家の場所とか、本当はやさしい人だってこととか。笑顔も見れたし。
そうして、電車に乗り込んで、ふたり並んで座席に腰掛ける。
電車が動きだすと、課長が「そういえば」と口を開く。
「なんですか?」
「ふたりでいる時は、〝課長〟って呼ばなくていいから」
「え?」
思わず聞き返すと、彼はいつものクールな表情のままで。
「会社では立場もあるし、課長って呼んだ方がいいのかもしれないけど。
年齢は二歳しか違わないんだし、課長って呼ばれるのも変な感じする。
だから、普通に名字で呼んでくれない?」
そんなことを言われたのにはさすがに少し驚いたけれど、
「……じゃあ、志木さん」
もっと近い距離を許されたようで、単純にうれしかった。
といっても、駅は目の前。課長とはここでお別れ、と思いきや。
課長に、私の降りる駅を尋ねられ、それに答えると、「方面いっしょだな」と言われ、同じ電車に乗ることになった。
聞けば、課長が降りる駅は、私の降りる駅の二駅先らしい。
家も近かったんだ。知らなかったな。
今日は、課長の今まで知らなかった部分をいろいろと知れた日だったな。家の場所とか、本当はやさしい人だってこととか。笑顔も見れたし。
そうして、電車に乗り込んで、ふたり並んで座席に腰掛ける。
電車が動きだすと、課長が「そういえば」と口を開く。
「なんですか?」
「ふたりでいる時は、〝課長〟って呼ばなくていいから」
「え?」
思わず聞き返すと、彼はいつものクールな表情のままで。
「会社では立場もあるし、課長って呼んだ方がいいのかもしれないけど。
年齢は二歳しか違わないんだし、課長って呼ばれるのも変な感じする。
だから、普通に名字で呼んでくれない?」
そんなことを言われたのにはさすがに少し驚いたけれど、
「……じゃあ、志木さん」
もっと近い距離を許されたようで、単純にうれしかった。