現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「なにしてるの? 早く上がりな」
玄関先でためらっていた私に、志木さんがそう声をかける。
私は、意を決して玄関へと足を踏み入れた。
すぐに志木さんが、玄関先のライトを点けた。
暗闇が一気に明るく照らされる。
反射的に家の中を見渡せば、家の中はキレイに片づけられていた。物が少ない、とも言えるかもしれない。
クールな性格で、仕事もキッチリしている志木さんらしいな、と思った。
「とりあえずは、荷物はリビングにでも置いて」
そう言って、志木さんはリビングの引き戸を開けてくれた。
リビングもやっぱり、必要最低限の家具があるのみで、そしてキレイに掃除されていた。
「志木さん、彼女いらないんじゃないですか?」
不意に、そんな言葉が口から出た。
普段からかわれていることへの反抗的な嫌味とかではなく、純粋にそう思ってしまい、思わず発してしまった言葉だった。
私の言葉に、志木さんは首を傾げる。
「彼女いらないって、なんで?」
「あ、すみません。料理もできて、お掃除もできてるから、そういうの彼女にやってもらう必要のない人なんだなぁって」
仮にも、志木さんは私に告白してくれているのだから、『彼女いらないんじゃないですか』は失礼だったかな、と不安になる。
だけど彼は、特に気にした様子もなく。
「俺は彼女に家事やってもらおうとか、もしくは女は家事をやるべきだ、とかは思ってないよ。恋人を作ったり結婚をしたりする意味って、そういうことじゃなく、単純に好きな人とずっといっしょにいたいって思うことでしょ」
お、おぉ。真面目に、サラッと、そんなことを言われると、聞いているだけでなんだか照れてしまう。
志木さんって雰囲気だけなら、愛のない結婚とかしても違和感ないのに(失礼なのは承知)、恋人や結婚についてそんなふうに考えてるんだなぁ。
……志木さんと結婚したら、おばあちゃんになってからもずっと愛してくれそう、大事にしてくれそう……ついそんなことを思ってしまった。
玄関先でためらっていた私に、志木さんがそう声をかける。
私は、意を決して玄関へと足を踏み入れた。
すぐに志木さんが、玄関先のライトを点けた。
暗闇が一気に明るく照らされる。
反射的に家の中を見渡せば、家の中はキレイに片づけられていた。物が少ない、とも言えるかもしれない。
クールな性格で、仕事もキッチリしている志木さんらしいな、と思った。
「とりあえずは、荷物はリビングにでも置いて」
そう言って、志木さんはリビングの引き戸を開けてくれた。
リビングもやっぱり、必要最低限の家具があるのみで、そしてキレイに掃除されていた。
「志木さん、彼女いらないんじゃないですか?」
不意に、そんな言葉が口から出た。
普段からかわれていることへの反抗的な嫌味とかではなく、純粋にそう思ってしまい、思わず発してしまった言葉だった。
私の言葉に、志木さんは首を傾げる。
「彼女いらないって、なんで?」
「あ、すみません。料理もできて、お掃除もできてるから、そういうの彼女にやってもらう必要のない人なんだなぁって」
仮にも、志木さんは私に告白してくれているのだから、『彼女いらないんじゃないですか』は失礼だったかな、と不安になる。
だけど彼は、特に気にした様子もなく。
「俺は彼女に家事やってもらおうとか、もしくは女は家事をやるべきだ、とかは思ってないよ。恋人を作ったり結婚をしたりする意味って、そういうことじゃなく、単純に好きな人とずっといっしょにいたいって思うことでしょ」
お、おぉ。真面目に、サラッと、そんなことを言われると、聞いているだけでなんだか照れてしまう。
志木さんって雰囲気だけなら、愛のない結婚とかしても違和感ないのに(失礼なのは承知)、恋人や結婚についてそんなふうに考えてるんだなぁ。
……志木さんと結婚したら、おばあちゃんになってからもずっと愛してくれそう、大事にしてくれそう……ついそんなことを思ってしまった。