恋愛対象外だから!【おまけ追加】
そう、飛鳥に言われて電話を切られた。
「…楓加の居場所は?」
「飛鳥が知ってる。…が、今日のとこは教えられないって言われた。」
好きな女1人も見つけ出せねーって、
俺、究極にダサくない?
マジでこんな姿、ふうに見せられない。
「そうか。…とりあえず京に連絡入れるわ。」
そう言って、はる兄が電話をかけ始めた。
多分、親父に頼めばすぐに居場所なんて分かるんだけど、
飛鳥が、『今日のとこは教えられない』って言っていた。
まさか、飛鳥の家とかじゃないよな?
いや、それだったらわざわざ俺に電話なんてしてこないはず。
「蒼、一旦家に帰るぞ。」
「…あぁ。」
でも、とりあえず ふうは無事らしい。
本当に良かった。
俺、またふうに何かあったら……。
もし、このまま ふうが俺の目の前から消えたら俺は一生立ち直れな気がする。
家に戻ってきて、ソファーに座った。
「とりあえず今日のところは、向こうに楓加を任せることにしましょうか。」
「あぁ。」
「ふうちゃんは一体どこに行ったんだよ。
…僕、見つけれなくて悔しいよ。」