パーフェクト・インパーフェクト
雪夜とリア、ふたりはあまり仲が良くない。
ウチで鉢合わせたりとか、何度か顔を合わせただけにもかかわらず、どうにもウマが合わないことをお互いにひと目で感じ取ったらしい。
それにふたりとも異次元に顔が整っているので、イケメンだから許す、美人だから許す、みたいな価値観がスコっと欠如しているのも大きいかも。
わたしも雪夜に対してイケメンだから許すとか思ったことないけど。
イケメンだからといって許されると思うなよ、とは3億回くらい思ったけど。
「ぜったいやだ。なにがあっても雪夜にだけは知られたくない」
ばかにされるに決まっている。
いや、ばかにされるだけならどんなにいいか。
そもそも雪夜には彼のことを初っ端『サイテーの不倫男』とか紹介してしまったのだ。
ぜったいにダメだ。
想像するだけで寒気がする。
「もういっそ会わせてみたら? 相手が皆川さんならゆっきーも黙るしかないよ。大人の男の前じゃ、あの生意気なガキンチョでもぐうの音も出ないでしょ!」
「むり! あんな性格の終わってる親戚がいるなんて彼に知られたら確実にふられる!」
「アンちゃんもなかなかゆっきーに辛辣だよね……」
だって雪夜は誰にも容赦なく、目上とか立場とか関係なく、レッドホットチリ対応をするやつなんだ。
彼に対しても暴言を吐くに決まっている。
こんな女とつきあうとかアンタ頭おかしーんじゃね?
とか、平気で言うと思う。