パーフェクト・インパーフェクト
「ほーんと、ゆっきーって顔だけはいいのに、いろいろともったいないよね」
あの性格になってから雪夜と出会った誰に言っても信じてもらえないだろうけど、昔は中身も天使みたいだったんだよ。
弱虫の、泣き虫の、へっぽこ。
いつもわたしのうしろをチョロチョロとついてくるような、本当にかわいい男の子だった。
異常なまでの顔の美しさと、そういう気弱な性格のせいで、小学生のときにいじめに遭ったのがあいつが歪んでしまった原因だ。
無邪気な子どもにとって、あの美しさは、きっととても異物だったのかな。
あのとき庇ってやった恩義もすっかり忘れ去って、いまとなっては人のことボロ雑巾のように扱いやがって。
彼氏ができたこと、雪夜にだけは死んでもぜったいに言わないんだからね!