パーフェクト・インパーフェクト


「……そうだよね」


しゃべるな!

って、頭のなかでは叫んでいるのに。


どうして言うことをきいてくれないわけ。


「そうだよね。俊明さんは、リア側につくに決まってるよね。だってそっち側の人だもん」


もうこれ以上しゃべんないでよ。

ほんと、黙ってよ。


「だって自分も、家族を捨てて、夢を追いかけたんだもんね」


最低だ。

死にたい。

死んでしまえ。

わたしなんか、いまここで、地球上から消滅してしまえ。


なんの涙かわからないしずくがぼとぼと落ちていく。


わたしじゃない。

いま、泣いていいのは、ぜったいにわたしじゃない。


ごめんね。
ごめんなさい。
ちがうの。


肝心なことがなんにも言葉にならない。

だけど、ゴメンと言って許されるようなことじゃない。


わたしは、決して取り返しのつかないことを、言ってしまった。

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