パーフェクト・インパーフェクト
  ✧︎*。


リアとふたりでの来月号の表紙撮影を終えてから、行きつけの焼肉屋さんに来ている。

高校生のころリアにはじめて連れてきてもらったこのお店は、ハラミがこの世のものとは思えないくらい絶品だ。


これも短い動画を撮ってリアルタイムに投稿した。

たくさんの反応がくるのを見てうれしい気持ちになっていると、ぬっと伸びてきたトングが皿の上にタンを落とした。


「ありがとー」

「アンちゃん、最近めちゃくちゃスマホ見てるね」


立ち上る白い煙のむこう、超絶美しい顔がいやらしく歪んでいるのが見えて、なぜかギクッとしてしまう。


「そう?」

「ウン、ずっと誰かとやり取りしてる感じ、隠しきれないでドバドバ出ちゃってるよ」

「えっ!?」

「あは。ビンゴ?」


ニヤニヤしていた顔が、ぱっとうれしそうな笑顔に変わった。


「誰? オトコ?」


ほらみろ、すぐコレだから、嫌だったんだ。


「男かもしれないけどそういうんじゃないっ」

「え、ほんとに男なの? あのアンちゃんが男と連絡とってるの!? 誰? アイドル? 俳優? モデル?」

「連絡とってるとかじゃないっ」

「あーわかった、ミュージシャンだ」

「あっ……」

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