パーフェクト・インパーフェクト


ちなみに、沖縄に行くはずだった日程は、まるっと全部リアと遊んだ。

彼と別れたこと、事の経緯を話したら、なぜ黙っていたのかと、めずらしくものすごい怒られた。


だけど黙っていたのはお互いさまだ。

リアだって、わたしになにも言ってくれないまま、アメリカに渡ることを決めてしまったくせに。


そうきつく言ったら久しぶりに喧嘩みたいになった。

ふたりでお酒飲んで、怒って、泣いて、そうやっているうちに、もやもやはどこかへ飛んでいってしまったみたい。


がんばってね、と、やっと笑顔で伝えることができたよ。

リアもありがとうと言ってくれた。



「リア~! いってらっしゃい~!」

「ちょっとアンちゃん泣きすぎだってば」


8月の最終日に空港でお見送りしたとき、ぎゅっとお互いを抱きしめあいながら、このコとはずっと大親友なんだろうなと確信した。

だって超大好きだもん。


成功していたモデルという道をすっぱり離脱して、ひとりで外国に行くのを決めたこと、本当にかっこいいなと思う。

わたしには、ぜったい、真似できない。


だから、わたしも、リアが真似できないと思ってしまうような、超すごいモデルになるんだ。

そしていつかプロになったリアに、きれいにメイクをしてもらうの。


それは、ちょっと安直すぎるかな。

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