パーフェクト・インパーフェクト


「きょうはあたしのわがままでこうして集まっていただいて、本当にありがとうございますっ。アンちゃんも、ありがとね」


全員に一杯目が行き渡ったところで、金色の液体がゆらゆら揺れるジョッキを両手に包みこんだリアが声を上げた。


おー、とアキさんが感心したように言う。

それから「若いな」と少し笑って瀬名さんに耳うちしたのが、かすかに聞こえた。


たしか皆川さんが最年長で、今年25歳だったと思う。

そのひとつ下にアキさんと瀬名さんがいて、弟さんがさらにふたつ年下の22歳だったかな?


うろ覚えだけどたぶんそれで間違いない。

そういえばこの人たちはいくつなんだといまさら疑問に思い、今朝、ホームページで確認してきたところなので。


少なくとも皆川さんが6歳年上というのは、絶対的に正解のはず。


「この出会いに、かんぱーい!」


本当にまだ一滴も飲んでいないのか疑わしいテンションのリアがそう言ったとたん、分厚いグラスどうしがそれぞれゴツンゴツンとぶつかりあった。


「乾杯」

「あっ、カンパイ!」


目の前のグラスがわたしの手に振動を送ってくる。
コツ、くらいのとても優しい力。

目が合うと小さく微笑まれた。


なぜかいたたまれなくておもいっきりノンアルビールを喉に流しこむ。

なにこれ、クソマズイじゃん!

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