君を好きになるって、はじめからわかってた。
お昼。
私と結菜は学食に向かった。
いつもはお弁当の結菜が、珍しく忘れたらしい。
学食は久しぶりに来たけど、やっぱり慣れない。
人多すぎだし、なんとなくアウェイだ。
でもここは、朝の結菜に恩返しでもしとくか。
「私、席取っとくね」
「うん、ありがと。食べるの決まってるから、すぐ行くね」
さてと、いざ敵陣へ!!
1人椅子取りゲームでもしてる気分で、私は空いたテーブルまで真っ先に突き進んだ。
やった!! と思ったと同時に、目の前に私と同じような男子生徒が……。
こんなときって、どうすべき? 譲るの? いや、動きたくないな、でも性格上言えないか。
「すみません、どうぞ」
先に声を出したのは、男子生徒だった。
彼は申し訳なさそうに、席を譲ってくれた。
どうやら私の上履きの色で3年だからと怯えたんだね。
「ありがと」
「いえ」
彼が会釈をして離れると、結菜が呑気に到着。
「いや~、やっぱ美人に任せて正解だった」
「何が?」
「さっきのコ、まどかにホレたね」
「バカ言わないで。私が3年だからだよ」
私は自分の上履きを指差し、結菜の思考を否定した。
「ったく、モテんのに自覚症状ないって、ある意味残酷だよ~。」
結菜は、ブスーっと膨れた。
「っで、何にしたの?」
私はあっさり聞き流し、話しを変えた。
「親子丼だよ~。Cクラの朋ちんが、美味しいって勧めてくれたんだ」
結菜も切り替えが早く、私の問いに答える。