君を好きになるって、はじめからわかってた。
結菜と私は、同じタイミングで「いただきます」をして食べ始めた。
結菜が半分食べ終わるころ、私は結菜をからかう言葉をみつけた。
「親子丼ってさ、ある意味残酷だよね。」
「えっ? 何が?」
「だってさ、親と子を一緒に食べるんだよ? まさに結菜のどんぶりで親子殺人事件が起きてる」
真顔で言いながら、心の中で笑ってしまった。
「やだ! そんなこと言わないでよ!」
結菜の半泣き状態をみながら、今度は弟の直にやってみようと思った。
その時だった。
後ろの席から、クスクス笑いが聞こえた。
なんか嫌な予感しかしないんだけど、ゆっくり振り返ると……やっぱり!!
また出た! なんなのまったく。
「先輩って、そんな冗談も言えるんだ」
笑ってる顔が憎めない。
けど、けど、けどー!!
「冗談じゃないから」
もう、何言ってんだろう私。
変な強がりなんて。
「えっ!? 冗談じゃないの?」
また結菜はバカ言ってるし。
もう疲れた。
そうだ、こんな時は……。
私は、素早く携帯である人物を呼びつけることにした。
「残飯処理班を呼んだから、食べれないなら食べてもらいな」
「残飯処理班? 誰?」
「まぁ、あと5分もすれば来るでしょ」