きっとこの輝きは消えないでしょう。
『おかあさま、なんでぼくはずっとここにいるの?』
当時5歳の僕は毎日のようにそう聞いていた。
返ってくる答えは毎日『お外は危険だからよ』で。
家から出れない僕はひとり部屋で女の子のことを思い続けてた。
そんな昼下がりのある日のこと。
きみが突然、窓から顔を出してきたんだ。
僕は急いで窓を開けた。
うれしかった。一気に心に花が咲いたんだ。
きみと同じ表情を久しぶりにできたこの笑みはたぶん今までで一番輝いていたかもしれない。
『どうやって、きたの?』
『ん?カンタンだよ!』
そう言って指を指した方向に目を向けると壁の向こうに太く大きな幹があった。
そう、きみは木登りが大の得意だった。
僕たちは小さくけど微かに大きく笑い声を上げた。