きっとこの輝きは消えないでしょう。






この日はラッキーなことに両親は留守になっていたということもあって、僕ははじめて秘密ごとをした。




みんなに内緒で家を出たんだ。





それはもうドキドキで。

楽しみしかなかった。




久しぶりの外に出れたことに歓喜し、
きみのそばで笑っていられることに大きな幸せを感じていたから。




怖いものなんてなにも感じなかった。





僕たちの遊び場で木登りしたり、リスを追いかけたり、駆けっこしたり、お花を眺めたり……。





月が見えたころ、足音がだんだん大きく近づいてくる音が聞こえた。



月の光によってできた影を辿ってみていくと、そこには無表情なままの父がいた。




驚いた。留守だったはずの父が目の前にいることに。



冷たい眼差しは今でも思い出す。




はじめて父を嫌いだと思った瞬間はこの時だ。



もし、きみに会えることができたら謝りたい。





『僕の父が酷いこと言ってごめん』って。




きみの悲しそうな後ろ姿は僕の心も悲しませた。




でもね、今なら分かるんだ。

父がきみに酷い言い方をした理由が。







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