きっとこの輝きは消えないでしょう。
そのことに胸をなで下ろし、紙切れを手に取る。
うわ、汚すぎて何が書いてあるか分からないし。
不覚にも眉間にシワを寄せていたのかボスに指摘された。
「アンザ、ある王国の『伝説』知ってるか?」
「いえ」
「ここに書いてあるのはその『伝説』についての情報だ。さっきの連中からかっさらってきた」
「さすがボスですね。今度はこれを狙いに行くんですか?」
「そうだ。アンザ1人でな」
へー、……オレ1人で。
紙に目を通しながら頷いてそれから目を見開いてボスを見た。
いい反応だな、と笑うボスは深く背もたれに寄りかかる。
「え、なんで、1人なんですか……?」
「まぁ、カワイイ子にはなんちゃらというやつだな」
「嫌ですよそんなの。だってこれ……」
1人で盗んでくるってことだろ!?
ボス、無茶言わないでくださいよっ。
「大丈夫だアンザ。お前の実力は十分理解してるし認めてるから」
そう言うと柔らかい笑みを向けられ、親指を立てられる。
っ……。
その笑顔は逆らえないよ……ボス。
たぶん分かっててやってるんだろう。
難題を突きつけるときは大体そんな笑顔を向けるから。
親指はよく分からないけど。
……ズルイな~。