冷徹副社長と甘やかし同棲生活
部屋は実家の部屋よりも一回りほど大きく、ミルクカラーで統一されていた。モダンなリビングとはまた違った印象で、ほっと心が休まるような部屋だ。
ベッドのほかに、クローゼットやデスクも置かれている。どう見てもただの客室ではないと感じた。
ふとんに触ってみるとふわふわで、外に干した後のように気持ちがいい。
もしかして、事前に椿さんが干してくれたか、布団乾燥機をしてくれたのだろうか。
そんな姿、想像できないけれど。
荷ほどきを終えた後は、書斎以外の部屋を掃除することにした。
椿さんの寝室と、風呂やトイレなどの水回り。寝室は無残なことになっていたけれど、水回りはさほど汚れていなかった。あまり使っていないのか、水回りだけは清潔を心掛けているのかはわからない。