冷徹副社長と甘やかし同棲生活
 
「おかえりなさい」と玄関でお迎えすると、ぶすっとした顔で「ただいま」と言われた。


 あれ? やっぱり何か怒っている……? それとも、お腹が減って機嫌が悪いのだろうか。

「すぐにご飯をよそいますね」と伝えてキッチンに入ると、特に返事がなかった。

 ご飯を食べるときに、どうかしたのか聞いてみようと考えていると、椿さんが紙袋をもってこちらにやってきた。


「……これを買ってきた」

 押し付けるように紙袋を渡されたので、受け取って中身を確認する。
 紙袋の中には、お弁当箱が二つ入っていた。男性用と女性用だ。

「どうしたんですか?」

「明日から弁当も頼む。お前のもついでに買ってきた」


 
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