冷徹副社長と甘やかし同棲生活

 椿さんは着替えを用意しないまま、スーツ姿のままシャワー室に行ってしまった。
 バスタオルは脱衣所にあるけれど、それ以外は何もない。

 急いで椿さんの部屋に行って着替えを用意し、シャワーを浴びている間に脱衣所に置いておいた。

 いつもと様子が違う椿さんに、少し動揺してしまう。

 突然お弁当を用意しろだなんて、何かあったのだろうか。何かって、一体何……?
 全く見当もつかないけど、私は椿さんの家政婦だ。求められればそれにこたえるだけ。


「待たせたな」

「いえ、さっそくご飯にしましょう」

「ああ」

 風呂上りの椿さんはいつもと変わらない様子だったから、私もあまり気に留めずに、穏やかな夜の時間を過ごした。
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