冷徹副社長と甘やかし同棲生活
 
 肩に回していた手が、ゆっくりと下がっていく。服の上からブラジャーをなぞるように触れられる。寒気がして、全身に鳥肌がたった。

 いったいどうしたらいいの? 本当のことを話してわかってもらう? でも、話したところで事実をねじ曲げて広めてしまうかもしれない。
 専務にうまいことをいって、椿さんを副社長の座から追いやろうとするかもしれない。

……私が体を許せば、本当にあの写真を消してくれるのだろうか。


 椿さんのことを守りたい。そう思って、この場所にやってきた。でも結局私は無力で、選択肢を選ぶことさえできない。


……お願い、誰か助けてって、心のなかで強く叫んだ。
 誰かって言っても、一人しかいない。私がいつも会いたくて、求めている人は、この地球上でたった一人なんだ。

 
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