冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「……俺を首にするんですか? 鉄の掟には、不倫するな、なんて書いてなかったですよ」

「そんなもの、書くまでもないだろう。安心しろ、お前を追い詰めるようなことはしない。心を入れ換えて業務を全うし、かつ柏木の脅迫に使ったものを今すぐ消せばな」


 副社長の、中垣さんを見下ろす目はまさに【鬼】のようだった。
 氷のように冷たく、蔑むような目。椿さんは本当に怒っている、そう思った。


「わ、わかりました。今すぐ消します!」 

 中垣さんは私たちに見えるように、ツーショット写真を削除した。

「よかろう。では、引き続き業務に励むように。……柏木、帰るぞ」

「は、はい!」


 
< 251 / 321 >

この作品をシェア

pagetop