冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「美緒、父さんは今のうちに買い出しに行ってくる。俺が帰ってきたら、今度はお前が休め」

「わかったよ、気をつけて行ってらっしゃい」


 父さんは調理服のまま、財布をもって出かけて行った。

 それからすぐに、から揚げ定食と生姜焼き定食が一つずつ注文された。
 提供した後は手持無沙汰になったので、アルバイトの女の子と雑談して時間をつぶした。


「この前、また借金取りがいやがらせに来たんですよ」

「そうだったんだ……大丈夫だった?」

「はい、店長が追い返してくれたので。でも、怖かったです」

「怖い思いをさせてゴメンね……」

 私が店を手伝っていたときにも何度か来たけれど、いつも父さんが対処してくれた。
 
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