冷徹副社長と甘やかし同棲生活
「たしかに、この商店街全体の問題でもありますよね。……わかりました。商店街に活気が戻るよう、弊社で最大限にPRさせていただきます。また、借金問題に関しては、知人の弁護士に他のお店の件も含めて相談してみましょう」
「隆弘くん、何から何まで……悪いねぇ。うちにもできることがあれば言ってよ!」
副社長は穏やかに笑って「よろしくお願いします」と答えた。
母さんに向けての笑顔なのに、なぜか私が照れてしまうほどに眩しかった。
会社では険しい顔しか見れないため、余計に破壊力があるのだろう。
「では、私はこれで。柏木、五月病になってもちゃんと出社するように」
「は、はい!」