冷徹副社長と甘やかし同棲生活

「母さん、ちょっと私出掛けてくる!」

「はいよ、いっておいで」


 飛び出すように店を出て辺りを確認すると、数メートル先に副社長の姿を見つけた。

 商店街の様子を記録しておきたいのか、スマホのカメラで周囲を撮影している。


「副社長!!」

「……どうした、また何かあったのか?」

「いえ、何もありません。大声で呼んでしまってすみません」


 副社長に余計な心配をかけてしまったときづき、慌てて謝った。

< 46 / 321 >

この作品をシェア

pagetop