冷徹副社長と甘やかし同棲生活
「いえ、あの……」
「たしか、お前の直属は五年目の菅野だったか。まだ新人の教育には早かったようだな」
副社長の顔がみるみる険しくなっていく。鬼モードにスイッチが入ってしまったようだ。
どうしよう、このままだと私のせいで菅野さんの評価が下がってしまう。彼にはちゃんと報連相について教えてもらっているし、誤解をとかないと!
「違うんです、菅野さんにはちゃんと教えていただきました! うまく話せないのは、その……緊張しているので」
「ほう、それは、俺が【鬼の副社長】だからか?」
「えっ……」