絶対に痩せられるダイエット
大丈夫なはず。


大丈夫なはずだ。


家で体重計に乗った時は
確かに5キロ痩せていた。



員子は体重計に表示された数字をじっと見つめた後


持っていた赤いボタンに
手をかける。



でもため息をついた員子は
つまらなそうな顔をして


こう言った。


「なんだ……合格。
面白くないなー合格かよ」


まるでなよ子に死んでほしそうな顔をした
員子は赤いボタンをポケットにしまった。


助かった。


ほっとしたなよ子は
体重計から降りると


座り込んでしまった。


立ち上る気力もなく
しばらく動かないなよ子。


そんな様子を見た員子は
つぶやく様に


まるで呪文を唱えるように
こう言った。


「最初は簡単に減るのよ、


でもね


これからが地獄なの」




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