絶対に痩せられるダイエット
一郎に名前を覚えてもらった。
その事実だけでもなよ子はうれしかった。


一郎の心の片隅に
私の名前が刻み込まれたということは


もう二人は他人ではない。


もしかしたらこれがきっかけで
仲良くなるかもしれない。


そして仲良くなったら
もしかして付き合うかも?


手をつないで外を歩いて
デートに行くかもしれない。


おでことおでこをくっつけて
笑いあったり


そして誰もいない公園とかで
ぎゅっと抱きしめられて


キス?


きゃー!


なよ子の妄想が止まらない。


しかし


なよ子は恐ろしい事実に
気が付いていなかった。
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