恋の神様におまかせ♪
油良が部屋に戻るのを見届けてから、卵うどんを作り始めた。
インスタントには頼らず、出汁から作っていく。
うどんが出来たら、お盆を見つけ出して水と一緒に油良の部屋に運ぶ。
部屋のドアをノックしても反応がなかったから、そっと中に入る。
「……寝てんのかよ」
寝ろって言ったけどさ。
流石に無防備過ぎねぇか?
……全然意識されてないってことか?
もしそうなら、かなりショックなんだけど。
無言で油良が寝てるベットに近付く。
お盆を勉強机に置いて、油良の顔を覗きこむ。
意外と睫毛が長くて、熱のせいかほんのりと赤い。
いつもは襟で隠れた鎖骨をなぞる。