冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
無防備な彼の姿に、わたしは微笑んでしまう。
由佐さんが素直に自分の思っていることを話しているように感じたけれど、眠かったからだろうか。
こういう彼をもっと見てみたい。まだ見ることのできていない一面があるような気がした。
「……由佐さんのこと、もっと知りたい」
わたしも素直にそう呟いてしまうほど、不思議な夜だった。
由佐さんはぐっすりと眠り、頭痛も治ったようで次の日も普通に働いていた。彼がどう思っているのかはわからないが、わたしはとても気まずい。
なぜなら、あのままソファでわたしも眠ってしまったから。しかも、朝出社してきた谷池さんの『えっ!? なに!?』という驚いた声で起きたので、その日から谷池さんのなにか聞きたそうな視線にわたしは困っている。
仕事を手伝っていたら眠ってしまったとか、理由なんていくらでもつけられるのに、由佐さんはまったくなにも言わないからわたしもあの朝のことを説明しないまま。
どんな関係?と思われているかもしれないけれど、それは聞かれたら聞かれたでなんて答えればいいのか。以前一晩だけのお付き合いがありました、なんて谷池さんに言えない! 社内で広まってしまったら、女性社員の目の敵にされそうだ。
このまま黙っていたほうがいいかもしれない。
由佐さんが素直に自分の思っていることを話しているように感じたけれど、眠かったからだろうか。
こういう彼をもっと見てみたい。まだ見ることのできていない一面があるような気がした。
「……由佐さんのこと、もっと知りたい」
わたしも素直にそう呟いてしまうほど、不思議な夜だった。
由佐さんはぐっすりと眠り、頭痛も治ったようで次の日も普通に働いていた。彼がどう思っているのかはわからないが、わたしはとても気まずい。
なぜなら、あのままソファでわたしも眠ってしまったから。しかも、朝出社してきた谷池さんの『えっ!? なに!?』という驚いた声で起きたので、その日から谷池さんのなにか聞きたそうな視線にわたしは困っている。
仕事を手伝っていたら眠ってしまったとか、理由なんていくらでもつけられるのに、由佐さんはまったくなにも言わないからわたしもあの朝のことを説明しないまま。
どんな関係?と思われているかもしれないけれど、それは聞かれたら聞かれたでなんて答えればいいのか。以前一晩だけのお付き合いがありました、なんて谷池さんに言えない! 社内で広まってしまったら、女性社員の目の敵にされそうだ。
このまま黙っていたほうがいいかもしれない。