冷徹部長の愛情表現は甘すぎなんです!
「おはようございます、お店では挨拶をしなくてすみませんでした。ところで、今日はどうしてここに?」
「このビルに入っているコンサルティング会社に、うちの会社を任せることにしたのよ。朝に打ち合わせをお願いして、お昼はゆっくりランチして帰ろうと思って」
彼女の言葉は、時間があるからお昼の食事に誘ってほしいと、そう思っているのではないかと感じてしまった。
考えすぎかな……ふたりはどういった知り合いなのか。由佐さんは敬語で、香弥さんは彼のことを名前で呼んでいた。
だけど、この妙な雰囲気はなんだろう? そばにいる谷池さんだって、先ほどから様子が変。
由佐さんと香弥さんは親しい間柄なのかわからない、上辺だけのような会話をしながらエレベーターに乗り込んだ。そしてわたしたちの会社の階へ着いたとき、降りる由佐さんに香弥さんは「また機会があったらお話しましょう」と、言っていた。
関係が気になるわたしは由佐さんに聞こうとしたのだが、エレベーターのドアが閉じたときにはもう、彼はさっさとオフィスのほうへ歩いていってしまった。
「あー、気まずかった」
相当息苦しかったのか、谷池さんは深く息をついている。確かに、なんだか空気が重かったような感じがしたけど……。
「このビルに入っているコンサルティング会社に、うちの会社を任せることにしたのよ。朝に打ち合わせをお願いして、お昼はゆっくりランチして帰ろうと思って」
彼女の言葉は、時間があるからお昼の食事に誘ってほしいと、そう思っているのではないかと感じてしまった。
考えすぎかな……ふたりはどういった知り合いなのか。由佐さんは敬語で、香弥さんは彼のことを名前で呼んでいた。
だけど、この妙な雰囲気はなんだろう? そばにいる谷池さんだって、先ほどから様子が変。
由佐さんと香弥さんは親しい間柄なのかわからない、上辺だけのような会話をしながらエレベーターに乗り込んだ。そしてわたしたちの会社の階へ着いたとき、降りる由佐さんに香弥さんは「また機会があったらお話しましょう」と、言っていた。
関係が気になるわたしは由佐さんに聞こうとしたのだが、エレベーターのドアが閉じたときにはもう、彼はさっさとオフィスのほうへ歩いていってしまった。
「あー、気まずかった」
相当息苦しかったのか、谷池さんは深く息をついている。確かに、なんだか空気が重かったような感じがしたけど……。