イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

さすが幼馴染。
遠子の性質をよくわかっている。


「まぁ、確かにそうなんだけど……」


遠子は苦笑しながら、うつむいた。

金木は「やってくれるのなら、週に二、三回程度、一日数時間でいい」と言ってくれていた。

引きこもってはや半年。
リハビリにちょっとしたアルバイトを始めるのは自分のためにもいいかもしれない。


(だけど私にちゃんとできるのかな……誰にも迷惑かけたりしないかな……)


他人にかかわれば、迷惑をかけるのではとどうしても臆病になってしまう。


「よく考えてから返事をするよ。私だって、いつまでも猪突猛進ではないんですからね」


不安を拭い去るように、ちょっと澄ましてそう答えると、直倫はふっと笑って、肩をすくめた。


「俺との結婚同様、よく考えるのか」
「そういうことです」


とはいえ、アルバイトの申し出は遠子にとって転機になりそうだった。


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