イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
(もう、なんなの! まったく意味がわからないっ!)
部屋に飛び込んで、天蓋付きベッドにそのまま勢いよくダイブすると、ウニも一緒にベッドの上に飛び込んできたので、抱き寄せてモフモフの首筋に顔をうずめた。
(神様、いったい私がなにをしたというのですか! 決定的に失恋して、落ち込んで帰ってきたのに、さらに地獄に落とすようなことをなさるのですか!)
神様の存在を信じているわけではないが、さすがにこの状況に、遠子は神様に恨み言のひとつでも言いたくなる。
(なんで結婚……? 次男で後継ぎじゃないから、うちの会社貰おうとかそんなノリ? いやでもいくら次男っていっても、ずっとイタリアで修行してたのに、全部捨ててもいいはずないし……! ってか直倫めっちゃモテモテのくせして私と結婚なんてどういうつもり? もしかして愛人作るからそこはいいってこと? うわっ、サイテー!!!! 直倫最低だなっ!)
「おい」
ベッドの上で足をばたつかせていると、入り口のあたりから低い声が響いた。
「ひっ!?」
驚いて上半身を起こすと、入り口のドアにもたれるようにして直倫が立っているではないか。