イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

「勝手に入らないでよ!」
「勝手には入ってないだろ。今から入るけど」


そして直倫はズカズカと部屋の中に足を踏み入れ、和美の趣味であるいたるところにフリルとレースがたっぷりあしらわれたベッドの上に腰を下ろし、今朝、和美がセットしてくれた髪の首の後ろ辺りに指を差し込み、Uピンを抜いた。
その一連の、流れるようなあざやかな手口は停める間もなかった。

緩くナチュラルにアップにしていた髪ははらはらとほどけ、美しいピンクのドレスを着ている遠子の背中を覆う。


「なにするのっ!」


なんだか無防備になった気がして、慌ててベッドの上を後ずさったが、


「なにって? ウニ、ベッドから降りろ」


遠子の側にいたはずのウニが、直倫の命令通りベッドから降りてしまった。
直倫は真顔でそのまま距離を詰めてくる。
あっという間にヘッドボードで行き詰まり、後ろに下がれなくなった。


(ぎゃーーー!)


顔面を蒼白にして、口をパクパクさせる遠子だが、直倫はいたって余裕だった。
遠子の前でひざまずいたまま、両手で遠子の頬を包み込むと、顔を近づけて囁いた。

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