イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

(だから直倫と結婚させようと……?)


遠子を見て、両親が勝手知ったる直倫と結婚してくれれば安心と思ったと言われれば、その可能性はある。

だがやっぱり、結婚なんてしたくない。しかも直倫とだなんて。

遠子はプルプルと首を振り、それから目の前の直倫を見つめ返した。


「でっ、でも、あんただって結婚なんて嫌でしょ!?」
「全然」
「はぁ!?」


まさかの嫌じゃない発言に、遠子は目が点になる。


「なんだそれ……」


その反応に逆に直倫は不思議そうに首をかしげた。


「お前まさか……ああ、そうか」


目じりの上がった目を細め、少し考えるそぶりを見せたが、次の瞬間、

「まぁいいや。どうせニートで暇なんだろ。俺の嫁になれば?」

実に軽やかな調子で直倫は言い放つと、頬を傾け、そのまま押し付けるように遠子の唇を奪ったのだった。

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