イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
「練習って、毎晩って、なに、や、そんなの――んっ」
眼鏡を外した分、キスが深くなった。
直倫の手が遠子の頭を支えながら、もう一方で背中を支え、ひざまずき、覆いかぶさるようにキスを重ねる。
「トーコ……俺と結婚しろよ」
繰り返される口づけの合間に、甘い、熱っぽい声が注ぎ込まれる。
眩暈がする。
まるで直倫が自分のことを好きなような、望んで結婚したがっているような錯覚を覚える。そんなはずもないのに。
気が付けばベッドに横たえられていた。
そして何度も音を立てて唇を吸われ、ゆっくりと直倫の舌が口の中に入って、遠子の舌にからみつき、それから口蓋をなめ上げる。
その瞬間、まるで裸にでもされたような感覚に陥って、遠子の体はビクビクと震えた。
とっさに直倫のシャツをつかんでしまう。
すると直倫は唇を外し、その手の甲を優しくなでで、ささやいた。
「……とろけそうな顔してる」
満足そうな直倫の指摘に、遠子の我慢の限界が来た。