イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
「あー、刺激が強すぎたか」
(違うしっ!)
「まぁ、いい。俺がどんな男か、これからゆっくり教えてやる」
(聞いてないし、まったく興味ないですっ!)
それから直倫はベッドの縁に座りなおし、体を丸めて泣く遠子を包み込むように抱きしめると、遠子の長い髪をかき分けながら、首筋に唇を押し付ける。
「やっぱ俺、トーコの泣いてる姿見ると、ヨシヨシしてやりたくなるな」
(自分で泣かせておいてなんだその言いぐさっ!)
本当に、直倫がしゃべればしゃべるほど、ムカついてくるのだが――。
「よしよし……トーコ。もう泣くな。抱っこしてやろうか」
(いらないよっ! 抱っこってなんだよ、いつまでも子ども扱いして!)
ムカつくのに、腹が立ってしょうがないのに、何度も甘く澄んだ声で耳元でささやかれて、頭を撫でられているうちに、涙が止まってしまった。
(あーもう、なんなの……もうっ……)
直倫の思い通りになるのはシャクで……遠子は体を丸くしたまま、しばらくスンスンと泣いているふりを続けたが、いつまで経っても直倫が遠子の背中を撫で続けるので、仕方なく口を開いた。