イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
なぜここに直倫が来たのか。
というか楽しくやっているところを邪魔するなんて、意地悪にもほどがあるではないか。
(いったい私になんの恨みが!)
腹立たしくて、グラグラ、眩暈がする。
無言で直倫をにらみつけるが、エレベータ―に乗り込んだ直倫は、遠子を抱いたまま器用にエレベータ―のボタンを押していつもの澄ました表情だ。
(ほんと、なに考えてるのか全然わからない……!)
だが、二十四階の明かりがついて、遠子は首をひねった。
「二十四階って……なに?」
「部屋とってある」
「んあっ!?」
変な声が出た。
「へ、へやっ!?」
そして直倫は、目的の二十四階で降りると、腕の中の遠子を見下ろし目を細める。
「もう限界だろ」
「げ、げんかいってっ……?」
その瞬間――。
目の前が真っ白になった。
―――・・・