イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
―――・・・
「げほ……っ」
「ほら、水もってきてやったからうがいしろ」
「ん……」
直倫が差し出したコップの水で口をゆすぐ。
そう、それは本当に突然やってきた。
そしてかれこれ三十分ほど、超高級ホテルの便器を抱え、遠子はうなだれている。
詳細は割愛するが、まさかの大失態だ。
「終わったら、次はこっちだ。確実に今、体の中から水分が失われているから飲まなきゃ回復しないぞ」
「ん……」
今度はスポーツドリンクのペットボトルを差し出され、飲む。
半分ほど飲んだところで、「立てるか?」と体を抱きかかえられ、となりのバスルームへと向かった。
「髪は流したほうがいい」
「うん……」
バスタブにもたれるように寄りかかると、背後からワイシャツの腕をまくった直倫がシャワーを使って汚れた髪をすすぐ。
「あたまいたい……きぶんわるい……」
「わかってる」