イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
それから着ていたワンピースの背中のファスナーが下げられ、胸を締め付けていたブラジャーが外されるのがわかった。
ふうっと息が通る感覚に、気分が幾分か持ち直す。
素肌の上を直倫の手が触れる。
ただ、そこに官能はかけらもなく、ただの介護だ。
完全にされるがままだった。
(全然平気だと思ったのにな……もしや直倫、私の知らない未来からやってきた?)
遠子はボーッとする頭の隅っこで、くだらないことを考える。
(そういえば前もこんなことがあったような……)
成人してアルコールをたしなむようになってから、一度も失敗したことがないわけではない。
飲めるからこそ何度か失敗もしている。
だがズキッと差すような痛みに襲われて、すぐに考えることを放棄した。
「ほら、ゆっくり横になれ」
直倫の手が頭を支えながら、遠子をベッドの上に横にする。
楽にはなったが、体がぶるっと震えた。