イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
その夜、お風呂をすませ、そろそろ休もうかと考えた矢先のこと――。
遠子はとあることに気が付いた。
「直倫、部屋にベッドがないんだけど……」
3LDKの部屋は、遠子と直倫の部屋がひとつずつだ。
直倫の部屋を見たわけではないが、とりあえず遠子の部屋にはベッドがなかった。
お風呂上りにストレッチでもしようかなと思っていた遠子は困ってしまった。
するとリビングで本を読んでいた直倫は、ソファーから立ち上がって遠子を見下ろすと、にっこりと微笑む。
その顔は優雅で美しいが、どこか意味深だ。
「私のベッドはないが、ふたりのベッドならある」
「はいっ!?」
(ふたりのベッドって聞こえたんですけど???)
「来いよ」
そして手を引かれて連れていかれた先は、見てなかったもうひとつの部屋だ。
ドアを開けると、寝心地のよさそうなキングサイズのベッドがドーンと置かれていた。
枕もふたつ。センスよく並べられている。
「えっ!? ここでふたりで寝るのっ!?」
「当然だろ」