イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
なに言ってるんだと言わんばかりの直倫のあきれ顔に、遠子の顔は真っ赤になった。
「そ、そんなの、無理だよっ……」
「なんで」
「なんでって、そんな、わたしっ……」
遠子は焦りながら、首を振る。
「一緒に住むの断らなかったからかもしれないけど、だから、私が悪いけど、その、ごめん、今はお試し期間だから、そういうことはまったく考えてなくて、そのっ……」
だからてっきり、別々の部屋で眠る同居なのだと思っていたのだ。
アワアワしつつ、遠子は直倫を見上げた。
だが直倫はそんな遠子の動揺も最初からわかっていたかのように、余裕たっぷりに微笑む。
「お試し期間なら、むしろ積極的に、試しておくべきなんじゃないか?」
(積極的にお試し……?)
「え……って、うわあああっ!」
直倫の言葉の意味を考えたその次の瞬間、体がひょいと抱き上げられ、そのままベッドの上にもつれるように投げ出されていた。
当然、かけていた眼鏡も外れてどこかにいってしまった。