イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
確かに背中にあたる、スプリングが固めのベッドは遠子の趣味に合った。
(もしかしたらKOTAKA製?ってそんなことじゃなくて!)
今はそんなことをのんきに話している場合ではない。
「うん、わかる、わかるけど、ちょっ、ちょっと、直倫、ストップ!」
胸のあたりを押さえながら、また迫ってくる直倫を押しとどめる。
「なんだよ」
「試すって、そんなこと言われても、まだっ、そんなことしちゃだめだって思う!」
たった今もとろけるようなキスをしておいて、今さらと言われるかもしれないが、そのキスだっていつも不意打ちだ。
(キスにしても、その延長にしても、双方がそういう気持ちでないと――ちゃんと向き合うと決めたから……)
「――お前、見た目に反してドエス極まりないな」
直倫はため息をつく。
「いやいや、ドエスとかじゃなくて」
むしろ意地悪なのは直倫だろう。
「ちょっと、待って……」
そのちょっとが、どのくらいちょっとなのか、遠子は自分でもわからない。