イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~
けれど待ってほしいのは本当だ。
考えるから――自分の気持ちに整理がつくまで、待ってほしかった。
すると直倫は、しばらくじっと遠子の顔を見つめたあと、抑え込んでいた手の力を緩める。
「わかった、仕方ない。お前に合わせる。だが一緒に寝るのは譲らないからな」
「あ……ありがと、う?」
なぜか合わせてもらった形になってしまったが、直倫はそのままごろんと遠子の横に寝転がると、後から抱きしめてくる。
「毎日こうやって寝るんだぞ」
首筋に、念押しをしてくる直倫の息がかかる。
「う……うん……」
(抱っこして寝るだけ……抱っこして、寝るだけ……子供の頃と一緒だ)
「キスもする……」
「う……うんっ?」
それは子供の頃と一緒ではない。
「一応断りを入れる」
(一応かよ!?)
「お前の意志を、大事にする……」
「な、なら……うん……」
背の高い直倫に包み込まれて目を閉じる。
同居一日目の夜が更けていく――。