夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
そっと目を開けると、さっきまで差していた陽がフッと影になって暗くなる。
「風が冷たくなってきたね?
そろそろ……。」
”そろそろ部屋に戻ろうか。”と話しかけようとした時。私が向かい合うようにして抱いていたヒナタが、何かを見付けたように手を伸ばしてすごく嬉しそうに微笑んだ。
「?…どうしたの?すごくご機嫌……。」
「今、俺の事呼んだ?」
ヒナタの見つめる先に振り返ろうとした瞬間。
フワッと、暖かい大きな腕が私とヒナタを包み込むように抱いた。
……。
今の、声…。
この、腕の温もり…。
信じられなくて、夢でも見ているようで…。
私は、ゆっくり顔を上げて、抱き締めてくれている彼を見つめた。
「…ただいま、アカリ。」
私を呼ぶ、大好きな声。
愛おしい、待ち焦がれた人。
……でも。
突然過ぎて、私の頭は一瞬真っ白だった。