夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「?……アカリ?
……あ!ごめっ…忘れてたッ……。」
呆然と見上げている私の様子を勘違いした彼は、慌てて変装に使っていた眼鏡とウィッグとアイレンズを外して、本当の自分の姿に戻る。
そんな事しなくても、分かる。
きっと私は彼がどんなに姿を変えても、見付ける事が出来る。
私の目の前に居る。
色素の薄い栗毛色の髪と瞳を輝かせて、暫く会わない内にまた一段と格好良くなったヴァロン。
……。
ヴァロン…?
本当、に…ヴァロン?
「……よし!
アカリ、ただいま。……。
……。…アカリ?」
「…夢じゃ、ないよね?」
信じられなくて、思わず尋ねた。
だって…何度も何度も、夢に見た。
目が覚めて、何度も何度も落ち込んだ。
「……俺も、何度も夢に見たよ。
会いたくて会いたくて、目を閉じる度にアカリの笑顔が思い浮かんだ。」
そう言ったヴァロンが、大きな掌で私の顔を包む様に両頬に触れる。