夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
「っ…でも、もう空想や幻は嫌だ。
お前の元に、ずっと帰ってきたかった。」
暖かい手の温もりと、囁かれるような愛の言葉に…。夢じゃないんだと、我慢していた想いが涙になって溢れる。
ヴァロンの手に涙が伝って、名前を叫ぼうとしたら、彼が優しく私を抱き寄せて額にそっと口付けを落としてくれた。
「アカリ…。っ…アカリッ……。」
確かめるように何度も私の名前を呼びながら、優しい唇が頬に触れて…。
間近で瞳が重なったら、自然と引き合うように唇と唇が合わさっていた。
私の涙で、少ししょっぱいキス。
「///っ…おかえりなさい、ヴァロン。」
唇を離してようやくその言葉を言えた私。
微笑み合うと、少し下の私達の間から伸ばされた小さな手がヴァロンの顎に触れた。
「!……っ///。」
自分をアピールするように、手を伸ばして見上げているヒナタと目が合った彼の瞳が、一瞬で潤んで揺れる。